内観への招待
はじめに/内観のすすめ
第一章 内観への道
(1) 道を求めて
妹の死と母の聞法生活/諦観庵へのあこがれ/はじめての身調べ/本物の信心を求めて
(2) 諦観庵での身調べ
待望の諦観庵へ/ふたたび空しく帰る/父の反対と心配
(3) 転迷開悟
洞穴での独り開悟/ついに宿善開発/資金づくりから内観一筋へ
第二章 内観とは何か
一 何のために内観をするのか
心のすみかを転換する/悩みの解決法として/万教に通じる道/「反省」とは違うのか
二 身調べから内観へ
(1) 諦観庵での反省と改革
一念に遇ったのちの後もどり/諦観庵での二つの考え方/どのように改革されたのか
(2) 内観は身調べとどう違うか
罪悪感をもつこと/一生の反省を重視する/秘密をなくす/苦行をへらす/指導者の数をへらす/
内観の順序を確立する/鋳型にはめるのではなく
三 内観法の現在
施設や病院での活用/精神医学界で注目・活用される
第三章 内観法の実際
一 集中内観と日常内観
集中内観は“入門式”/消えやすい集中内観の効果
二 集中内観の方法
(1) 坐り方について
(2) 内観の順序
まず母に対する内観を/なぜ「母」を最初に出すのか
(3) 何を調べるのか
「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」/小学校一年生の内観例から/
内観の進行と心の変化/ある内観例から
(4) くり返し調べる
心の深層を揺り動かす/くり返しでどのように深まるか
(5) 静かにさとす
三 日常内観の方法
毎日の継続が大事/中田琴恵さんの日常内観
第四章 内観の効果
一 どのような効果があるか
二 アルコール中毒が治る
あるアル中患者の内観例から/高い内観法でのアル中治癒率/患者の家族の苦悩と喜び
三 長年の神経症が治る
Hさんの内観体験記/夫人もはじめは半信半疑だったが
四 夫婦の不和を解消
離婚寸前のMさんの例から/きずなを強めたY夫妻の体験記から
五 非行の根源をさぐる
盗癖に悩む女子高校生の内観/非行少年の母親の内観から/家庭生活に内観をとり入れる
六 うつ病が治る
あるうつ患者の最初の内観/ガラリと変わった二度目の内観
七 ヤクザの親分も更生する
前科十犯の親分の独房での内観/更生後は内観の指導に
八 九歳の少女の求法
「死ぬのが恐い」と内観に/少女の内観体験記から
九 ある検事さんの内観体験記
内観との出会い/集中内観について/集中内観の副次的効果について/
集中内観後の妻に対する私/内観と私の仕事について/日常内観について
第五章 内観実施上の問題
( 1) どんな人が内観に適するのか
( 2) 導入の方法
( 3) 集中内観の期間
( 4) 理想的な転換とは
( 5) 悪人意識に徹するだけでよいのか
( 6) 自殺の気持ちがあらわれた時の指導
( 7) 精神薄弱者や子供の内観
( 8) 非行少年の内観
( 9) 内観の深さをどうして評価するか
(10)予後の問題
(11)内観に短所はないか
(12)指導者の態度について
内観者の信頼をうること/説教は禁物/指導者のあり方(良い例・悪い例)
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