奈良県大和郡山市高田口町9-2

内観の方法

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内観の方法

内観には「集中内観」と「日常内観」があります。
内観の仕方を体得するために「集中内観」があります。面接者の指導があっても軌道にのるまで苦労するのに、一人で自己流で始めても内観にならないで苦労するだけです。最初に集中内観で基本をきちんと身につけて下さい。
集中内観で内観の仕方を身につけた方は、日常生活の中で一人で内観を続けることができます。これが「日常内観」です。
集中内観は卒業ではなく、日常内観への入学と考えて下さい。

(1)集中内観

部屋の隅の屏風の中に、楽な姿勢で座ります。
母(又は母親代わりの人)に対する自分を、
① お世話になったこと、
② して返したこと、
③ ご迷惑かけたこと、の三項目について具体的な事実を調べます。
調べるのは年代順に、小学校低学年、高学年、中学校というように年令を区切って、現在まで調べます。
母がすめば、父、配偶者など身近な人に対する自分を同様にして調べます。
約2時間毎に面接があり、調べたことを簡単に報告します。面接者は調べ方が違っている場合には注意しますが、お説教やカウンセリングはありません。
平均的には1週間、朝5時から夜9時まで内観に集中します。トイレとお風呂以外は席を立ちません。食事も自分の席でとります。
集中して内観した結果、自分の立場で自分の側からしかものを見なかった人が、相手の立場でものが見えるようになり、さらに第三者の立場で事実を事実として客観的に見ることができるようになります。
その結果、様々な気付きが得られます。
「自分の立場で自分の側からしかものを見ていない」ということは、「自分に都合のいいように見る癖がついている」ということです。通常、人は日常生活で「自分に都合のいいようにならない」ことを悩みの種にしています。ところが「第三者の立場で事実を事実として客観的に見ることができる」ようになると、悩みの大半を自分の側で作り上げていたことに気がつきます。
  以上のような話を、聞いたり読んだりして判ったような気になっても、一晩寝ると忘れてしまいます。1週間かかって自分で気がつくことが大切です。
  又、せっかく1週間かかって気がついても、日常生活に戻ると、何日かで忘れてしまうのです。そこで、日常内観が必要になるのです。

(2)日常内観

毎日1~2時間の内観を続けていただきます。
半分は集中内観と同じように過去の自分を調べます。
残りの半分で、昨日(又は今日)一日の自分を調べます。
通勤・通学途中や就寝前の時間等を利用して日常内観ができるように練習するのが集中内観です。集中内観は、日常内観の練習なのです。
一生、日常内観を続けられる方こそが本当の内観者です。
中田琴恵さんは集中内観後、43年間日常内観を続けておられます。
  一生、日常内観を続けられる方こそが本当の内観者です。

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